Stream Deck OBSプラグイン完全ガイド2026|初心者が5分で配信操作を劇的効率化


この記事はElgato製「OBS Studioプラグイン(Stream Deck用)」OBS 32系での動作を基準に解説しています。プラグインのバージョンによってアクション名や挙動が異なる場合があります。なお、OBS 32系とStream Deckアプリの間には互換性の注意点があり、Stream Deckアプリ7.0.0以前では正常に操作できないと報じられ、7.0.1で対応したとされています。OBS 32系で使う場合はStream Deck 7.0.1以降の利用が推奨されます。

「Stream Deckを買ったけど、OBSの操作をもっと便利にしたい……でもプラグインって何ができるの?」そんな悩みを抱えていませんか?

筆者も最初はStream Deck本体のプリセット機能だけ使っていて、OBSの操作は相変わらずマウスでポチポチクリックしていました。「シーン切替にプラグインが使えるらしい」と知ってインストールしてみたものの、アクションが十数種類並んでいて「どれが何のため?」と固まってしまった経験があります。

この記事では、そんな過去の経験を踏まえてElgato公式OBS Studioプラグインの主要アクションを中心に、実際の配信シーンに沿って解説します。シーン切替・録画開始・ミュート切替といった基本動作から、リプレイバッファやスタジオモードの活用、各アクションの設定オプションまで、OBS 32系で確認した内容に基づいてまとめました。読み終える頃には、どのアクションを使えば配信が劇的に楽になるかが明確になっているはずです。

時間がない人向け:まず覚えたい3つのアクション

  1. シーン:ワンタップで配信画面を切り替える
  2. オーディオミキサー(ミュート切替):マイクやBGMを瞬時にオン/オフ
  3. 録画/ストリーム:配信や録画の開始・停止を物理キーで確実に

この3つだけでも配信操作は劇的に楽になります。詳しくは以下の本編へ。

 

Stream Deck用OBSプラグインとは【できることの全体像】

ここでやること:プラグインの役割と、インストールから使い始めるまでの流れを理解する

Elgato公式の「OBS Studioプラグイン」は、Stream DeckとOBS Studioを直接連携させるための無料プラグインです。このプラグインを入れると、OBSの画面を触らなくても、Stream Deckの物理キーだけで配信の主要操作ができるようになります。

そもそもStream Deck単体でも、キーボードショートカットを割り当てることでOBSを操作すること自体は可能です。しかしOBS専用プラグインを使うメリットは、単なるショートカット送信ではなく、OBSと直接通信してシーン名やソース名を自動取得できる点、現在の状態(録画中・配信中・どのシーンがアクティブか)をキー上に可視化できる点にあります。

 

プラグインを使うメリット

プラグイン導入で変わること

  • 操作が物理化される:マウスでOBS画面を探さずにキー1つで操作できる
  • 配信中のミスが減る:決まったキーに決まった動作が割り当てられる安心感
  • キーの見た目が状態連動:現在のシーンや録画状態がキー上に表示される
  • マルチアクションで自動化:1キーで「シーン切替+BGM開始+ミュート」などを同時実行
筆者は以前、配信中にシーンを切り替えるたびにマウスカーソルを探していて、何度か誤クリックで意図しないシーンに切り替えてしまったことがあります。Stream Deckの物理キーに割り当ててからは、指の感覚だけで切り替えられるようになり、配信中のストレスが激減しました。

 

プラグインのインストール方法

OBS Studioプラグインは、Elgato Marketplaceから無料で入手できます。

step
1
Stream Deckアプリを起動する

Stream Deck本体をPCに接続し、専用アプリを起動します。

step
2
プラグインを検索する

右側のアクションパネルで「プラグイン」タブをクリックし、検索ボックスに「OBS Studio」と入力します。

step
3
Elgato製「OBS Studio」をインストール

検索結果に「OBS Studio by Elgato」が表示されるので、「入手」ボタン(環境によっては「Install」表示の場合もあり)をクリックしてインストールします。

step
4
Stream Deckアプリを再起動する

インストール後、Stream Deckアプリを再起動するとアクション一覧にOBS Studio関連のアクションが追加されます。

環境によっては、プラグインの初回使用時にOBS側で接続許可の確認や、WebSocket設定の確認が必要になる場合があります。接続に失敗するときは、OBSの「ツール」→「WebSocketサーバー設定」で設定内容を確認してみてください。

 

シーン・ソース系のアクション【配信画面を自在に切り替える】

ここでやること:シーンとソースを物理キーで操作し、配信画面を素早く切り替える

配信中に最も使うのが、このシーン・ソース系のアクションです。ここを使いこなせるかどうかで、配信の「見た目の滑らかさ」が大きく変わります。

 

シーン(画面レイアウトの切替)

役割:指定したシーンに瞬時に切り替えます。

使うシーン:配信中の場面転換(待機画面→ゲーム画面→休憩画面など)

主なオプション:

  • シーンコレクション:どのシーンセットから選ぶかを指定します(後述の「シーンコレクション」と連動)
  • シーン:切り替えたいシーン名をプルダウンから選択します

設定方法:アクションをキーにドラッグし、プロパティで切り替えたいシーン名を選択するだけです。キー上には現在の状態が分かる表示が出るため、どのシーンが有効になっているかを視覚的に把握しやすくなります。

このアクションを使う上で便利なのが、複数のシーンを複数のキーに並べて割り当てるという使い方です。シーン切替専用のキー列を作っておけば、配信画面のどこがどのシーンに対応しているかが物理的に配置されるため、指の位置だけで目的のシーンに切り替えられるようになります。

筆者は「待機画面」「メイン」「休憩」「エンディング」の4つのシーンをそれぞれ別のキーに割り当てています。配信開始前に「待機」を押して、カウントダウン後に「メイン」を押すだけ。トイレ休憩中は「休憩」キーを押しておけばOKという具合で、本当に便利です。

 

シーンコレクション(シーンのセット切替)

役割:シーンのセット(シーンコレクション)を丸ごと切り替えます。

使うシーン:「ゲーム配信用」「雑談用」「ウェビナー用」など、用途ごとに別のシーンコレクションを作っている方向け。

主なオプション:

  • シーンコレクション名:OBS側で作成済みのコレクションから切り替え先を選択します

たとえば、普段はゲーム配信用のコレクションを使っていて、月に1回だけ雑談配信をする場合、このアクションで一括切替が可能です。シーン個別の切替では間に合わない、大規模なレイアウト変更を1キーで実現できます。

 

ソースの可視性(ソースの表示切替)

役割:特定のソースを表示/非表示に切り替えます。

使うシーン:Webカメラの一時非表示、特定の画像オーバーレイの表示、通知テキストのON/OFFなど。

主なオプション:

  • シーン:対象のソースが含まれるシーンを指定
  • ソース:表示/非表示を切り替えたいソース名を指定
  • 動作:「表示にする」「非表示にする」「切り替える(トグル)」のいずれかを選択

シーンの中にあるソースだけをピンポイントで操作したいときに使います。たとえば、Webカメラを一時的に消したいときにこのアクションを使えば、シーンを切り替えずにカメラだけ非表示にできます。トグル動作にしておけば、1キーで表示/非表示を交互に切り替えられるので便利です。

 

フィルタ(フィルタのON/OFF切替)

役割:ソースにかかっているフィルタ(ノイズ除去・色補正・クロマキーなど)のON/OFFを切り替えます。

使うシーン:雑談時はノイズ除去を強めに、ゲーム効果音を聴かせたいときは弱めに、といった切り替えに便利です。

主なオプション:

  • ソース:フィルタをかけているソース(マイクなど)を指定
  • フィルタ名:そのソースに設定されているフィルタ一覧から切り替え対象を選択
  • 動作:「有効にする」「無効にする」「切り替える」から選択

配信内容によってノイズ除去の強さを変えたい方には非常に便利なアクションです。あらかじめOBS側で強弱の異なる複数のフィルタを設定しておき、Stream Deckで切り替える運用がおすすめです。

 

トランジション(切替時のエフェクト変更)

役割:シーン切替時のトランジション(カット、フェード、スティンガーなど)を切り替えます。

使うシーン:通常はカット、盛り上がる場面ではスティンガー、落ち着いた場面ではフェードなど、シチュエーションに合わせて演出を変えたいとき。

主なオプション:

  • トランジション名:OBS側で登録されているトランジションから切り替え先を選択
  • トランジション時間:エフェクトの継続時間(ミリ秒)を指定できる場合あり

OBS側で複数のトランジションをあらかじめ登録しておき、Stream Deckのキーで瞬時に切り替えるという運用がスマートです。シーンを切り替える前に一瞬トランジションキーを押してカットからスティンガーに変え、その後でシーンキーを押すと、演出の種類をタイミング良くコントロールできます。

 

シーントランジション(ワンタップで次のシーン+トランジション)

役割:指定したシーンへの切り替えと、その切替時に使うトランジションを同時に指定します。

使うシーン:「このシーンに切り替えるときは必ずこのトランジション」という組み合わせが決まっている場合に便利。

主なオプション:

  • シーン:切り替え先のシーンを指定
  • トランジション:このキーを押したときに使うトランジションを指定

 

配信・録画系のアクション【本番操作を物理キーで確実に】

ここでやること:配信・録画の開始/停止を物理キーに割り当て、誤操作を防ぐ

配信や録画の開始・停止は、誤操作すると大きな事故につながる操作です。Stream Deckに割り当てておけば、決まった位置のキーを押すだけで確実に操作できます。

 

ストリーム(配信の開始/停止)

役割:ライブ配信の開始・停止を切り替えます。

使うシーン:配信本番の開始と終了。

主なオプション:

  • 長押し:有効にすると、長押しで操作を要求する動作になります。誤って一瞬キーに触れただけでは反応しないため、配信の誤スタート・誤終了を防ぐのに役立ちます

「長押し」オプションは、配信系のような事故リスクの高いキーには必ず設定しておくのがおすすめです。配信開始キー・配信終了キーの両方に入れておけば、指が当たった程度では配信状態が変わらないため安心です。

筆者は一度、配信終了と録画終了を間違えて押してしまい、配信がそのまま続いて慌てた経験があります。それ以来、配信系のキーには長押しを設定して、確実に意図した操作だけが通るようにしています。

 

録画(録画の開始/停止)

役割:録画の開始・停止を切り替えます。

使うシーン:解説動画の録画、配信アーカイブ用の録画など。

主なオプション:

  • 長押し:ストリームと同様、誤操作防止のために有効化できます

録画中は、キーの表示が録画状態を反映して変わるため、録画中かどうかをひと目で確認できます。「録画し忘れたまま配信していた」「録画しっぱなしで容量を圧迫」といったミスも、キー上の状態表示で防げます。

 

録画の一時停止(録画の中断・再開)

役割:録画中の一時停止・再開を切り替えます。

使うシーン:チュートリアル動画を録画していて、説明の合間で一時的に録画を止めたいとき。

主なオプション:

  • 特別な設定項目は少なく、キーに割り当てるだけで動作します

録画を停止して再開すると新しいファイルになりますが、録画の一時停止なら1つのファイルとして続けて録画できます。動画編集の手間を減らせる便利なアクションです。ただし、x264など一部のエンコーダや設定では機能しない場合があります。本番前にテストして動作を確認しておきましょう。

 

仮想カメラ(仮想カメラの起動/停止)

役割:OBSの仮想カメラ機能(OBS VirtualCam)のON/OFFを切り替えます。

使うシーン:Zoomや Google MeetでOBSの画面をカメラ映像として使いたいとき。

主なオプション:

  • キーに割り当てるだけで動作。OBS VirtualCamの起動/停止状態がキー上の表示で確認できます

オンライン会議でOBSのシーン(Webカメラ+テロップ+背景など)をそのまま使いたい方には便利なアクションです。会議の直前にワンタップで仮想カメラを起動できます。

 

チャプターマーカー(録画中の目印挿入)

役割:録画中にチャプターマーカーを挿入します。

使うシーン:解説動画や講義動画を録画しているとき、「ここから新しいセクション」というポイントをマークしておけば、後から動画編集するときに目印として使えます。

主なオプション:

  • チャプター名:マーカーに付ける名前(対応ワークフローで表示される)

録画した動画を対応する動画編集ソフトで開くと、チャプターマーカーを目印として活用できるため、頭から全編を見返してカット位置を探す必要が減ります。対応ソフトや対応ワークフローで使うと、長時間録画した教材コンテンツや配信アーカイブの編集作業を効率化できる便利なアクションです。

 

リプレイバッファ系のアクション【名場面を逃さない】

ここでやること:リプレイバッファを有効活用し、配信中の名場面を逃さず保存する

リプレイバッファは、直前の数秒〜数十秒を常にメモリに保持しておき、必要な瞬間だけ切り取って保存できる機能です。ゲーム配信の神プレイや、配信中のハプニングを逃さず残せます。

 

リプレイバッファの事前設定

リプレイバッファを使うには、OBS側で事前に有効化しておく必要があります。

step
1
OBSの「設定」→「出力」を開く

出力モードを「詳細」に切り替えておきます。

step
2
「リプレイバッファ」タブを開き有効化

「リプレイバッファを有効化」にチェックを入れ、最大リプレイ時間(秒数)を設定します。用途に応じて数秒〜数十秒で設定されることが多いです。

step
3
設定を保存する

「適用」→「OK」で保存します。

 

リプレイバッファ(バッファ開始/停止)

役割:リプレイバッファの記録をON/OFFします。

使うシーン:配信開始時にバッファを開始しておき、神プレイが起きたときに備える。

主なオプション:

  • キーに割り当てるだけで動作。バッファの動作状態がキー上の表示で分かります

リプレイバッファはメモリを常に消費するため、使わないときはオフにしておくのがPC負荷の観点でもおすすめです。配信開始時にオン、配信終了時にオフ、という運用にしましょう。

 

リプレイバッファの保存(名場面の切り出し)

役割:バッファに溜まっている映像(設定した秒数分)をファイルに書き出します。

使うシーン:ゲームで神プレイが発生した直後、配信中のハプニングの直後など、「今の瞬間を残したい」と思ったらこのキーを押すだけ。あらかじめ設定した秒数分を保存できます。

主なオプション:

  • キーに割り当てるだけで動作(保存先や秒数はOBS側で事前設定)
筆者はFPSゲーム配信でこの機能に何度も救われました。決まった瞬間のクリップを事後的に切り取るのは手間ですが、筆者の環境では30秒に設定しているため、「おっ」と思った瞬間にキーを押すだけで直前の30秒が1ファイルとして保存されます。

保存されたリプレイファイルは、OBSの録画関連設定に従って保存先が決まります。あとでSNS投稿用に編集したり、配信の総集編動画の素材にしたりと、活用の幅が広いです。

 

スタジオモード系のアクション【プロ仕様の切替】

ここでやること:スタジオモードを活用し、プレビューで確認してから安全にシーンを切り替える

スタジオモードは、次に切り替えたいシーンを事前にプレビュー確認してから本番画面に反映する機能です。配信中のシーン誤切替を防ぎたい方には特に役立つ機能です。

 

スタジオモード(プレビュー/本番の2画面モード切替)

役割:スタジオモードのON/OFFを切り替えます。

使うシーン:本番配信中だけスタジオモードを有効にして安全に切替、配信外では無効にして通常操作、といった使い分け。

主なオプション:

  • キーに割り当てるだけで動作。現在の状態がキー上に表示されます

スタジオモードを有効にすると、OBS画面が左右2分割になり、左が「プレビュー(準備画面)」、右が「プログラム(本番画面)」となります。プレビューで次のシーンを確認してから、本番に反映するという2段構えの操作になります。

 

プロファイル(設定プロファイルの切替)

役割:OBSのプロファイル(出力設定・配信先設定など)を切り替えます。

使うシーン:「YouTube用プロファイル」「Twitch用プロファイル」など、配信先ごとに設定を分けている場合。

主なオプション:

  • プロファイル名:OBS側で作成済みのプロファイルから切り替え先を選択

配信先プラットフォームによって推奨ビットレートやキーフレーム間隔が異なるため、プロファイルを分けて管理している方には便利なアクションです。配信直前に1キーで設定を切り替えられます。

 

音声系のアクション【マイク・BGM・効果音を制御】

ここでやること:音声ソースのミュート・音量をキー1つで制御する

配信中に「咳をしたい」「電話が鳴った」「急いでBGMを止めたい」といった場面は頻繁にあります。音声系のアクションを使いこなせば、こうした突発事態にも瞬時に対応できます。

 

オーディオミキサー(ミュート切替・音量調整)

役割:指定した音声ソースのミュートON/OFF、または音量の調整を行います。

使うシーン:マイクの咳払い時のミュート、BGMの一時停止、通知音のシャットアウトなど。

主なオプション:

  • 音声ソース:OBS側で登録されているマイク・デスクトップ音声・BGMなどから操作対象を選択
  • 動作:「ミュートにする」「ミュート解除」「切り替える(トグル)」のいずれかを選択
  • 音量調整:音量を上げる/下げる/指定の値に設定、などの選択肢があります

キーの表示がミュート状態を反映するため、配信中も「今マイクがオンかオフか」が見た目でわかります。ミュート中は赤色の表示になることが多く、視覚的な安心感も得られます。

音声ソースを複数管理している場合は、それぞれ別のキーに割り当てておくのがおすすめです。たとえばマイク用のキー、BGM用のキー、ゲーム音用のキーを分けておけば、咳払いのときはマイクだけ、BGMを止めたいときはBGMだけ、とピンポイントで操作できます。

ダイヤル搭載モデル(Stream Deck +など)と組み合わせると、まるで物理ミキサーのように直感的な音量調整が可能になります。ボタンのみのStream Deck各モデルでも、キー押下で段階的に音量を調整できます。

筆者はマイクミュート用のキーを最も押しやすい位置(左上)に配置しています。くしゃみが出そうな瞬間にサッと押せる位置にあることが重要です。以前はマウスでミュートボタンを探していて、押す前にくしゃみが配信に流れたことがありました……。

 

その他の便利アクション【配信演出や編集に役立つ機能】

ここでやること:知っておくと便利な補助アクションを把握する

基本アクションだけでなく、知っておくと作業効率が上がる補助アクションも紹介します。

 

メディアソースのコントロール(動画・音声ファイルの再生制御)

役割:メディアソース(動画や音声ファイル)の再生・一時停止・停止・再スタートを制御します。

使うシーン:配信中にBGMや効果音を流したいとき、または事前に用意した動画クリップを再生したいとき。

主なオプション:

  • ソース:制御したいメディアソースを指定
  • 動作:「再生」「一時停止」「停止」「再スタート」「次へ」「前へ」などから選択

配信のオープニングジングルや効果音の再生をキー1つで行えるため、演出の幅が広がります。

 

スクリーンショット(画面の静止画キャプチャ)

役割:現在の出力画面のスクリーンショットを保存します。

使うシーン:配信レイアウトの記録、配信内容のアーカイブ、SNS投稿用の画像キャプチャなど。

主なオプション:

  • ソース:画面全体ではなく特定のソースだけをキャプチャすることも可能

配信画面のベストショットを撮りたいときに便利です。SNSに「今日の配信はこんな感じ!」と投稿する素材を、キー1つで用意できます。

 

マルチアクションで一連の操作を自動化する

ここでやること:複数の操作を1キーにまとめて、配信の自動化を実現する

Stream Deckの真価を発揮するのが、「マルチアクション」機能です。OBS Studioプラグインのアクションはマルチアクションに対応しているため、1キーで複数の操作を一度に実行できます。

 

マルチアクションの活用例

マルチアクションの組み立て例

  • 「配信開始」キー:待機画面に切替 → BGM再生 → 配信開始
  • 「休憩」キー:休憩シーンに切替 → マイクをミュート → BGM音量を下げる
  • 「配信終了」キー:エンディングシーンに切替 → 録画停止 → 配信停止(5秒後)
  • 「神プレイ保存」キー:リプレイバッファの保存 → SNS通知用のテキストソースを表示
筆者の配信では、配信開始時の一連の動作(BGM開始+待機画面切替+マイクオン)を1キーに集約しています。以前は毎回3〜4回クリックしていた操作が、今はキーを1つ押すだけ。配信の立ち上がりがスムーズになるだけでなく、「あ、BGMつけ忘れた」といった凡ミスもなくなりました。

 

マルチアクションの設定方法

step
1
Stream Deckアプリで「マルチアクション」を作成

アクションパネルから「マルチアクション」を空きキーにドラッグします。

step
2
実行したいアクションを順番に追加

マルチアクションの編集画面に、OBS Studioプラグインのアクションを上から実行したい順番にドラッグ&ドロップします。

step
3
必要に応じて遅延を入れる

アクション間に「遅延」を挟むことで、タイミングをコントロールできます。たとえばシーン切替後に1秒待ってから録画開始、といった動作も作れます。

 

マルチアクションを組むときのコツ

マルチアクションは便利ですが、順番と遅延のバランスが重要です。OBSの処理には数百ミリ秒の時間がかかることがあり、遅延なしで連続実行すると前の処理が終わる前に次が走ってしまうことがあります。

筆者が実際に使っているコツは以下の3つです。

  • シーン切替の後には必ず0.5〜1秒の遅延を入れる(シーンの読み込みが完了するまで待つ)
  • 音声のミュート切替は即時反応するため遅延不要
  • 録画/配信の開始は、シーン準備が完了してから最後に実行する

一度マルチアクションを組んだら、必ず本番前にテスト実行しておきましょう。意図した順序で動作しているか、想定通りの見た目になるかを確認する習慣をつけると、本番での事故を防げます。

 

プラグインがうまく動かないときの対処法

ここでやること:プラグインが動作しないときに確認すべきポイントを押さえる

プラグインは便利な一方、セットアップ時に接続トラブルが起きることがあります。ここでは代表的な症状と対処法を紹介します。

 

キーを押してもOBSが反応しない

原因:OBSとStream Deckアプリの接続が確立していない可能性があります。

対処法:

  • OBS Studioが起動しているか確認する
  • Stream Deckアプリを再起動する
  • OBSを一度終了して、再起動する
  • プラグインを最新版にアップデートする(Elgato MarketplaceでOBS Studioプラグインの更新有無を確認)

 

シーン名やソース名が一覧に出てこない

原因:シーンコレクションが変更された、またはOBS接続中にシーン名を変更したことで同期がずれている場合があります。

対処法:

  • Stream Deckアプリのアクション設定画面を閉じて、再度開く
  • OBS側で目的のシーンコレクションが選択されているか確認する
  • OBSとStream Deckアプリの両方を再起動する

 

マルチアクションで動作が飛ぶ

原因:アクション間の処理が間に合わず、後続アクションが実行される前に前のアクションが完了していないことがあります。

対処法:

  • アクション間に「遅延」を数百ミリ秒〜1秒挟む
  • 特にシーン切替直後のソース操作では、少し待機時間を入れると安定する

 

Stream Deck × OBSプラグインのよくある質問(FAQ)

ここからは、プラグインの使い方に関して初心者からよく寄せられる疑問にQ&A形式でお答えします。

 

?
Elgato公式プラグインは有料ですか?

Elgato公式の「OBS Studioプラグイン」は無料で利用できます。Elgato MarketplaceまたはStream Deckアプリ内から無料でインストールできます。

?
Stream Deckの無い状態でもプラグインだけ使えますか?

Stream Deckプラグインは、Stream Deck本体またはStream Deck Mobileアプリと組み合わせて使う前提です。Stream Deckを持っていない方でも、Stream Deck Mobile(スマートフォン・タブレット用アプリ)で6キーを無料で使えるので、購入前の体験としておすすめです。なお、無料枠の有無やキー数など具体的な提供条件は変更される可能性があるため、最新の条件はElgato公式サイトやアプリストアでご確認ください。

?
Stream Deckを買うか迷っています。OBS操作のために買う価値はありますか?

配信・録画を週に数回以上行う方なら、十分投資価値があります。シーン切替・マイクミュート・録画開始などの頻繁な操作が物理キー1つで完結するため、配信中のストレスが劇的に減ります。まずは無料のStream Deck Mobileで操作感を試してから、必要なキー数に合わせて本体を選ぶのがおすすめです(6キーのNeoから、32キーのXLまで幅広くラインナップされています)。

?
Elgato公式プラグインとBarRaider製のOBS Toolsプラグインは何が違うのですか?

Elgato公式プラグインは公式サポートがあり、導入がシンプルなのがメリットです(OBS 28以降はWebSocketが標準搭載されていますが、環境によっては接続設定の確認が必要な場合があります)。一方、BarRaider製の「OBS Tools」はサードパーティ製のプラグインで、CPU使用率表示・ドロップフレーム警告・インスタントリプレイ表示など、公式にはない高度なアクションが多数あります。初心者はまず公式プラグインから始め、物足りなくなったらBarRaider製を追加する流れがおすすめです。

?
キーの数が足りなくなってきました。どう対処すればいいですか?

Stream Deckはフォルダ機能で階層化できます。1つのキーをフォルダにして、その中に複数のアクションを格納すれば、実質的なキー数を増やせます。また、プロファイル機能を使って「ゲーム配信用」「雑談配信用」のようにレイアウトを切り替えることも可能です。それでも足りない場合は、より多キーのモデル(XLは32キー)への買い替えを検討するタイミングかもしれません。

?
キーのアイコンをおしゃれにカスタマイズしたいのですが

Elgato Marketplaceには、OBS用のアイコンパックが多数配布されています。有料・無料どちらもあり、自分の配信テーマに合ったアイコンを選べます。また、独自の画像をアップロードしてカスタムアイコンにすることも可能です。

?
プラグインが頻繁に接続切れを起こします

OBSまたはStream Deckアプリのどちらかが古いバージョンだと接続が不安定になることがあります。Stream Deckアプリ本体の更新に加え、Elgato MarketplaceでOBSプラグインの更新も確認してみてください。両方を最新版にアップデートしても改善しない場合は、ウイルス対策ソフトの通信ブロックが原因になることもあるため、一度例外設定を確認してみるのも有効です。

 

まとめ:OBSプラグインで配信操作を劇的に効率化しよう

この記事では、Elgato公式のOBS Studioプラグインについて、主要アクションの使い方と設定オプションを解説してきました。最後にポイントを振り返りましょう。

今回解説したアクション一覧

  • シーン・ソース系:シーン/シーンコレクション/ソースの可視性/フィルタ/トランジション/シーントランジション
  • 配信・録画系:ストリーム/録画/録画の一時停止/仮想カメラ/チャプターマーカー
  • リプレイバッファ系:リプレイバッファ/リプレイバッファの保存
  • スタジオモード系:スタジオモード/プロフィール
  • 音声系:オーディオミキサー(ミュート切替・音量調整)
  • 便利機能系:メディアソースのコントロール/スクリーンショット

この記事のまとめ

  • Elgato公式プラグインはMarketplaceから無料で入手可能
  • シーン・オーディオミキサー・録画/ストリームが最初に覚えるべき3つのアクション
  • 長押しオプションで配信開始・停止の誤操作を防止
  • リプレイバッファ + リプレイバッファの保存で配信中の名場面を即保存
  • スタジオモードでプレビュー確認しながら安全な場面転換
  • マルチアクションで複数の操作を1キーに集約
  • 困ったときはOBSとStream Deckアプリの再起動・アップデートで解決することが多い

OBS Studioプラグインは機能が豊富ですが、一度に全部覚える必要はありません。まずはシーン切替とミュートの2つだけでも、配信中のストレスが大きく減るはずです。慣れてきたらマルチアクションで自動化していく、というステップで進めていきましょう。

あわせて読みたい

OBS本体の設定や使い方については、前回までの記事で詳しく解説しています。

OBSのおすすめ設定まとめ|初心者でも失敗しない配信・録画の始め方

【OBS使い方完全ガイド】初心者が最初に覚えるべき設定と操作

「設定」→「使い方」→「Stream Deckで効率化」の順に読み進めることで、配信環境を段階的に整えられます。






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